SAPシステム活用強化プランニングのご紹介|SAP NOW Japan 2024講演レポート
2024年7月31日に開催された「SAP NOW Japan 2024」では、日鉄ソリューションズ 産業ソリューション事業本部の島田巧が登壇し、「SAPシステム活用強化プランニングのご紹介~SAPシステムを唯一無二の相棒に!~」というテーマのもと、SAPシステムの導入・活用に関する弊社のサービスをご紹介させていただきました。以下、当日の講演内容についてご紹介を致します。
弊社は日本製鉄(旧・新日鉄)を母体として生まれた会社ですが、ビジネスの80%は日鉄グループ外のお客様に向けて提供しております。また、アジアを中心とした世界各地に現地法人を構え、グローバルなサービスの提供体制を構築しています。
弊社では1990年代前半から約30年にわたりERPビジネスに取り組む中で、製造業を中心に金融や流通業界といった幅広い業種において、これまでに延べ200社ほどのお客様のERP導入プロジェクトをご支援して参りました。また、ERPの導入だけでなく、運用保守についても一貫したサポートを行っており、ERPがより経営に近いツールとなっている時代の変化に合わせて、お客様のニーズにお応えすべく努力と工夫を重ね今日に至っております。
本講演では、このような歴史と背景を持つ日鉄ソリューションズだからこそ提供できる『SAPシステムを唯一無二の相棒にするための活用強化プラン』についてご紹介をいたしました。
はじめに企業を取り巻くビジネス環境の変化についてお話をさせて頂きました。現在は「不確実性の時代」、いわゆるVUCAの時代と言われており、社会情勢や外部環境が常に変わり続ける状況下では、持続的に成長できる「変化に強い経営」が求められると同時に、そうした企業経営を支えるERPをはじめとする基幹システムにも柔軟性や適応力が必要となることをお伝えしました。
次に「変化に強い基幹システム」を実現するために何が重要かという点について、3つのポイントにまとめてご説明をしました。
1つ目は、「SAPベストプラクティスの適用」です。
現状、多くの日本企業では、自社の業務に個別最適化されたアドオンを大量に構築しており、その結果、変化に対応するための柔軟性や拡張性が阻害されてしまっています。そこで、社内の業務をあらためて見つめ直し、SAPシステムのメリットを最大限に活用できるよう標準化・最適化された業務の実現を目指します。
2つ目は、「システムのクリーンコア化」です。
独自のアドオン機能が多いシステムでは、その機能に精通した技術者を確保し続けることによる保守運用体制の固定化が、新技術への転換を阻害し古い技術の塩漬け化を起こしがちです。そうして古い技術やプラットフォームが積み重なったシステムでは、現在の業務への影響を恐れてシステムアップグレードを避けてしまうケースが少なくありません。過度なカスタマイズを避け、アップグレードの影響を最小限に抑えられるシステムにすることで、長く安定して使えるビジネス基盤を手に入れることができます
3つ目は、「クラウド移行」です。
クラウド化することで運用コストが低減するだけでなく、組込AIや機械学習などの最新技術を活用するベースを手に入れることも可能となります。
市場変化に対応できない現状とToBe像とのギャップ
続いて『SAP活用強化プランニングサービス』の特長についてご紹介させていただきました。このサービスは、システムの利用実態を調査する「ヘルスチェック」、その結果を受けた「強化プランニング」そして「対応策の実行」という流れで進行します。
「へルスチェック」のフェーズでは、業務やシステムの現状に関する情報収集を行い、IT面・業務面・運用面の多角的な視点から現状調査を行います。続く「強化プランニング」では現状調査の結果をもとに目標への改善策とその評価基準を設定します。そして「対応策の実行」に向けては強化計画書を作成し、将来構想を具体的な実行計画に落とし込むと共に、実行に関するロードマップを策定し、関係者との合意形成を図っていきます。
活用強化策の実行を強力にサポートします
最後に、活用強化策の実行をサポートするにあたり、「Move!」というキーワードと共に定めた日鉄ソリューションズが大切にする価値観をご紹介させていただきました。
- Move! to Change: 主体性を持ったチャレンジ精神
- Move! toward future: 中長期的な思考や次世代への継承を意識した未来志向
- Move! with everyone: 社内外を問わず一体感をもって目標に向かうチームワーク
- Move! as a Professional: 強い当事者意識とプロフェッショナリティ
これをもって、日鉄ソリューションズは貴社のビジネスを次のステージへ「Move!」していきます。