日鉄ソリューションズ株式会社

CONTRACTHUBユーザー会2025イベントレポート~電子契約の最前線とDX推進~

タグ コラム

カテゴリ 電子取引・契約サービスCONTRACTHUB 業種・業界共通 業務効率化・業務自動化・業務プロセス改善 コスト削減・コスト最適化・経費削減 ガバナンス強化・コンプライアンス対応 電子取引/電子契約 デジタルソリューション&コンサルティング

2025年11月6日、日鉄ソリューションズは電子契約サービス「CONTRACTHUB」のユーザー会を開催しました。本コラムでは、当日の講演内容や導入事例、最新機能の紹介に加え、新サービス「CONTRACT CROSS」の概要、会場にご来場いただいたユーザーの声、交流を通じて得られた新たな気づきなどを振り返ります。

電子契約サービスの潮流と市場動向

ユーザー会の冒頭では、日鉄ソリューションズ株式会社 デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部 本部長 久松 延吉が登壇。電子契約サービスのこれまでの歩みや市場の現状について触れながら、当社の取り組みと今後の展望を共有しました。久松は、CONTRACTHUBについて、2013年度に法務・総務部門が数億円規模の印紙代や事務コストの削減を目指して電子契約の導入に着手したことを紹介。また、「こうした社内での成功体験を外部に展開する形で、電子契約サービス『CONTRACTHUB』が誕生した」と語り、「2017年には金融業界向けのサービス「FINCHUB(フィンチューブ)」をリリースし、2025年現在では約200社がCONTRACTHUBを利用。登録文書数は80万件、ユーザー数は100万人を突破している」と説明。電子契約のさらなる普及に向け意欲を示しました。

―CONTRACTHUBの最新機能とクラウド基盤移行

続いて、デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部の狩野 凌雅がCONTRACTHUBの最新機能について紹介しました。狩野は、2025年度に実施した機能改善を発表、「ユーザーの皆様からの声をもとに、日常的な操作の利便性を高めるアップデートを行った」と語りました。

その後、エンタープライズソリューション事業部 アプリケーションサービス第二部の河合 健次が、クラウド基盤の移行について説明。河合は、「従来の自社クラウド『CONTRACTHUB@absonne』から、Microsoft AzureおよびOracle Cloudへの移行を進めている」と述べ、「これにより、負荷変動への柔軟なリソース拡張、セキュリティ強化、国内データ保管の継続など、安定性と安全性が飛躍的に高まる」と話しました。

新サービス「CONTRACT CROSS」

今回のユーザー会では、電子契約の新サービス『CONTRACT CROSS(コントラクト クロス)』についてもご紹介しました。最初に、デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部の野間 尚子が、「契約のデジタル化による業務効率と信頼性の変革」をキーワードに、CONTRACT CROSSのコンセプトと背景について説明。CONTRACT CROSSでは『N対N』モデルを採用した」と述べ、企業同士が共通環境に参加し、ワークスペースを介して多様な相手と契約データを交換できる仕組みを紹介しました。これにより、サービスオーナー同士や無償ユーザー(取引先)が複数企業と自由に取引できるようになり、従来型の枠を超えた柔軟な契約運用が可能となった点を強調しました。

続いて、エンタープライズソリューション事業部 アプリケーションサービス第二部の遠藤 上総が、CONTRACT CROSSの具体的な機能について紹介しました。遠藤は、BtoC契約への対応強化として、ワンタイムユーザー招待、手書きサイン、スマートフォン・タブレット対応、PDFへの文字埋め込み機能などを挙げ、「対面・非対面双方の契約シーンに最適化した設計となっている」と説明。さらに機能改善のスピードについても触れ、従来の数ヶ月単位から最短2週間へと大幅に短縮、ユーザーの声を迅速に反映する開発体制を整備し、現場ニーズに応える拡張性になっていることも大きなポイントであると語りました。

ユーザー事例

■ 株式会社 ユアテック様の事例

株式会社ユアテック 経営企画部 IT 戦略 システム企画グループ 課長 佐藤 元孝様

ユーザー事例セッションでは、設備業・工事業の大手である株式会社 ユアテック様 経営企画部 IT 戦略 システム企画グループ 課長の佐藤 元孝様、係長の佐々木 泰一様が登壇し、DX推進の取り組みと電子契約の活用について紹介されました。ユアテック様では、2022年度から本格的なDX推進会議を設置し、工事量の増加や働き方改革への対応、業務プロセスの最適化といった課題に向き合ってきました。その中で、契約業務のデジタル化に着手し、CONTRACTHUBと基幹システムをAPI経由で連携。年間約7万件に及ぶ契約・請求業務を電子化することで、協力会社約1700社が電子契約を利用する体制を構築しました。

株式会社ユアテック 経営企画部 IT 戦略 システム企画グループ 係長 佐々木 泰一様

この取り組みにより、印刷・郵送コストや印紙税の削減、契約の即時性・検索性の飛躍的な向上を実現年間6,960時間の業務効率化を見込むまでに至っていらっしゃるといいます。協力会社への展開にあたっては、説明会の開催、マニュアル動画の提供、コールセンターの設置など、現場目線でのサポートも充実させており、電子契約の適用率100%、工事書類の完全電子化を今後の目標として掲げられています

■ デジタルインフォメーションテクノロジー株式会社(DIT)様の事例

デジタル・インフォメーション・テクノロジー 株式会社 プロダクトソリューション本部 DXビジネス事業部長 成田 裕一様

続いて、デジタル・インフォメーション・テクノロジー 株式会社様 プロダクトソリューション本部 DXビジネス事業部長の成田 裕一様が登壇し、生成AIと電子契約を組み合わせた先進的な取り組みについてご紹介いただきました。DIT様では、見積もり業務の効率化を目的に、ゼネコンから設備メーカーへの見積もり依頼や図面提出を電子契約で一元管理する仕組みを構築されています。特に注目すべきは、AIが図面から部材情報を自動抽出し、基幹システムへ連携するプロセスです。この仕組みにより、従来は人手で行っていた確認作業が大幅に削減され、業務のスピードと精度が向上しているということです。AIによる受注・注文データのチェックも進めており、将来的にはさらなる自動化とコスト削減が期待されています。DIT様の取り組みは、生成AIと電子契約の融合によって、業務プロセスの革新を実現する好例として、参加者の皆様からも大きな関心を集めていました。

ワークフロー・AIエージェントへの拡張

グループセッションを挟んだ後、最後のセッションでは、当社が取り組むワークフローシステム「AgileWorks」とAIプラットフォーム「Dataiku」の最新事例についてご紹介しました。

AgileWorksは、複雑な社内承認フローや決裁プロセスを電子化し、基幹システムや電子契約システムと柔軟に連携できるワークフロー基盤です。当社では、承認完了書類のBox自動アーカイブや、AIによる申請書・見積書の内容チェックなどを実装し、社内業務の効率化とリスク低減を実現しています。これにより、紙ベースでの運用から脱却し、業務の透明性とスピードを大幅に向上させることができます。

一方、Dataikuは、データ準備から機械学習、可視化、AIエージェントの開発までを一括で提供できるプラットフォームです。当社が支援した自動車メーカーの事例では、営業スタッフが車両カタログや整備履歴など、複数システムに分散した情報をAIエージェント経由でシームレスに取得・活用することで、商談提案の効率化と高度化を実現しました。この取り組みにより、全国規模の営業現場において工数削減と提案精度の向上が評価され、AI活用の可能性がさらに広がっています。

―まとめと今後の展望

今回のユーザー会では、参加者の皆様にアンケートを実施させていただきました。その中で、グループディスカッションやユーザー事例紹介を通じ、他社様の意見やコメントから自社の課題を認識できたという声をいただきました。開催者として、ユーザー同士の交流の場をご提供できたことを大変嬉しく思います。また、貴重な事例や知見を共有してくださった株式会社ユアテック 佐々木様、佐藤様、デジタル・インフォメーション・テクノロジー 成田様には心より感謝申し上げます。日鉄ソリューションズは、今後もユーザーとの対話を大切にしながら、電子契約システムを通した業務課題の解決に貢献してまいります。

※Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

狩野 凌雅

日鉄ソリューションズ 株式会社
デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部

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