日鉄ソリューションズ株式会社

BPMSとワークフローシステムの違いとは?

業務プロセス改善の視点から整理する

タグ コラム

カテゴリ Appian AI Process Platform 業種・業界共通 業務効率化・業務自動化・業務プロセス改善 データドリブン経営 コスト削減・コスト最適化・経費削減 ガバナンス強化・コンプライアンス対応 BPM(ビジネスプロセスマネジメント) デジタルソリューション&コンサルティング

「BPMS(Business Process Management System)」と「ワークフローシステム」はどちらも業務効率化の文脈で語られることが多いツールです。しかし、両者は目的も適用範囲も大きく異なります。本コラムでは、それぞれの特徴と違いを日鉄ソリューションズ株式会社 デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部 営業部 松本 拓武がわかりやすく解説します。

BPMSとは?

BPMSは、企業全体の業務プロセスを可視化し、継続的に改善するための仕組みを提供するプラットフォームです。 NSSOLでは、BPM(Business Process Management)を「継続的なビジネスプロセス改善活動」であり、BPMSはその実践を支えるツールと位置づけています。

BPMSの特徴

  • 業務プロセス全体を対象
    部署横断の複雑なプロセスや、複数システムにまたがる業務も一元的に管理できる
  • プロセスの可視化・分析・改善を一気通貫で支援
    モデリング、実行、モニタリング、ボトルネックの発見まで、プロセス改善サイクルを継続的に回せる
  • 柔軟なプロセス設計が可能
    ローコードによる迅速な開発に加え、RPA・AI・外部システムとの連携にも対応し、業務に合わせた最適なプロセスを構築できる
  • DX推進の基盤となる
    全体最適化、業務標準化、統制強化を実現し、企業の継続的な変革を支える土台となる

BPMSが解決する課題の例

  • 部署毎にバラバラな業務を標準化し、誰がやっても同じ流れで業務実行できる。
  • システムのサイロ化で発生する人手作業の排除できる。
  • プロセスの可視化による業務の統制強化、トレーサビリティの担保。
  • パフォーマンス分析により業務上のボトルネックを発見できる。
  • 広範な業務の一貫した進捗状況可視化・管理が可能。

ワークフローシステムとは?

ワークフローシステムは、申請・承認といった定型業務を電子化し、効率化するためのツールです。 NSSOLでは、稟議書・経費精算・休暇申請など、社内のあらゆる申請業務を電子化する仕組みと定義しています。

ワークフローシステムの特徴

  • 申請・承認業務の電子化に特化 紙の申請書をなくし、スピーディに処理できる。
  • ルールが明確な定型業務に強い 経費精算、稟議、勤怠関連など。
  • 証跡管理や内部統制にも寄与 承認履歴が残るため監査対応が容易。
  • 導入しやすく、運用負荷が低い 比較的シンプルな構築で利用開始できる。

ワークフローが解決する課題の例

  • 申請書の紙運用による遅延
  • 承認ルートの属人化
  • 申請書の検索性の悪さ
  • 在宅勤務、モバイルワークへの対応

BPMSとワークフローシステムの違い

以下は、BPMS とワークフローシステムの違いを比較したものです。ここからは、特に BPMS の観点から両者の特徴を整理していきます。

BPMS

ワークフローシステム

目的

業務プロセス全体の最適化・改善

申請・承認業務の効率化

対象範囲

部署横断・複雑な業務プロセス

定型的な申請・承認フロー

柔軟性

高い(プロセス設計・改善が可能)

中程度(申請フローの設計に柔軟性あり)

機能

プロセスのモデリング、実行、分析、改善

申請フォーム作成、承認ルート設定、証跡管理など

導入目的

DX推進、全体最適、業務標準化、統制強化

ペーパーレス化、業務スピード向上、内部統制の強化

適用領域

業務改革・プロセス再構築

日常的な社内申請業務の効率化と可視化

BPMSの適用領域と機能の柔軟性

BPMSとワークフローの最も大きな違いは、業務への適用範囲です。BPMSは業務プロセスの全体最適の実現を目的としているのに対して、ワークフローシステムは申請・承認・決裁などの最適化に特化しています。BPMSは単なるワークフローの置き換えではなく、企業の業務そのものを再設計し、継続的に改善するための基盤です。

BPMSが活きる領域

  • 部署横断の複雑な業務(例:受注〜出荷〜請求までの一連のプロセス)
  • 顧客体験向上を目的とした業務再設計
  • RPA・AI・外部システムと連携した自動化
  • 業務の統制強化が求められる領域
  • パッケージを適用しにくい独自の業務プロセスのシステム化

BPMSの柔軟性のポイント

  • プロセスを可視化し、改善サイクルを回せる → ワークフローは「決めたルートを流す」ことが中心だが、BPMSは「ルートそのものを改善する」ことが可能
  • ローコードでの迅速な開発 → 現場の変化に合わせて柔軟にプロセスを変更できる。独自の業務プロセスにも対応しやすい
  • 複数システムとの連携が容易 → ERP、CRM、RPAなどと組み合わせて業務全体を最適化

目的に応じて使い分けることが重要

  • ワークフローシステムは、 「申請・承認業務を効率化したい」企業に最適
  • BPMSは、 「業務全体を見直し、継続的に改善したい」 「DXを推進したい」企業に向いています

両者は競合するものではなく、目的に応じて使い分けることで、企業の業務効率化と変革を強力に支援する存在となります。

NSSOLが提供するローコードプラットフォーム

日鉄ソリューションズ(NSSOL)では、企業の業務改善やDX推進を支援するために、先進的なローコードプラットフォームを提供しています。

Appian AI Process Platform

Appianは、業務プロセスの設計・自動化・最適化を支援する次世代型ローコードプラットフォームです。データファブリックという機能によって各業務システムを統合し、業務プロセス全体をエンドツーエンドで最適化でき、さらに業務ログの取得・分析、プロセスモデリングなどの機能を備え、企業の価値最大化を迅速に実現します。NSSOLはAppianの正規代理店として、導入から運用・保守までを包括的に支援しています。

Appian AI Process Platform

Pega Platform™

Pega Platformは、業務プロセスの可視化・自動化・改善を支援するローコード型BPMSです。20種類以上のコネクタにより既存システムとの連携が可能で、RPA機能を活用した業務の自動化にも対応しています。NSSOLはPega社との戦略的パートナーシップを結び、日本語によるサポートや導入支援を提供しています。

Pega Platform™

NSSOLでは、Appian AI Process PlatformやPega Platformをはじめとするローコードソリューションを通じて、企業の業務改革と価値創出を支援しています。ローコード導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

松本 拓武

日鉄ソリューションズ 株式会社
デジタルソリューション&コンサルティング本部
営業本部 営業部

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