日鉄ソリューションズ株式会社

Boxで実現する「止めない」ランサムウェア対策

防止・検知・封じ込め・復旧の仕組みを解説

タグ コラム

カテゴリ クラウドコンテンツマネジメントサービスBox 業種・業界共通 コスト削減・コスト最適化・経費削減 業務効率化・業務自動化・業務プロセス改善 ガバナンス強化・コンプライアンス対応 コンテンツマネジメント デジタルソリューション&コンサルティング

企業のデジタル化が進む中、サイバー攻撃の手法も高度化しています。その代表格が「ランサムウェア(Ransomware)」です。今や、企業規模を問わず最も警戒すべき脅威の一つとなっています。そこで今回のコラムでは、ランサムウェアとは何か、企業にどのような被害を及ぼすのか、対策としてなぜ Box が有効なのかについて、日鉄ソリューションズ 株式会社 デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部 山本 梓雅が解説します。
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ランサムウェアとは何か

ランサムウェアとは、端末やサーバー内のデータを強制的に暗号化し、元に戻すために身代金(Ransom)を要求するマルウェアです。企業が攻撃を受けた際に見られる主な特徴は以下の通りです。

  • ファイルやシステムが突然開けなくなる
  • 「復号キーがほしければ金を支払え」という脅迫メッセージが表示される
  • 支払っても復旧できる保証はない
  • 近年は暗号化+情報公開を示唆する「二重恐喝」が増加

ランサムウェアは今や大企業だけでなく中堅・中小企業にも広く影響し、組織規模を問わず脅威となっています。

※マルウェア:利用者の意図に反してコンピュータやデータに被害を与えるよう作られた悪意あるソフトウェアの総称

企業にどのような被害を与えるのか

ランサムウェアに感染した企業が直面する主な被害は次の通りです。

  1. 業務データの暗号化による業務停止
    文書・設計データ・基幹システムなどが暗号化され、企業活動が大幅に停滞します。
  2. サービス提供の停止による信用失墜
    製造ライン停止、顧客対応停止、出荷遅延など、事業継続に直接影響する問題を引き起こします。
  3. 情報漏えいリスクの増大
    暗号化と同時にデータが持ち出され、公開や売買を示唆されるケースが増加しています。
  4. 復旧までに長期間を要する
    復旧には数日~数週間以上を要し、莫大なコストが発生します。

近年のランサムウェアは、VPNやネットワーク機器の脆弱性を突いた侵入やリモートワーク環境の隙を狙うなど、企業システムのセキュリティホールを突いた高度な攻撃が主流です。最近も大手企業がランサムウェアにより業務停止やサービス停止などの甚大な被害を受けた事例が相次いでいます。

このように攻撃手法が高度化する中で明らかになっているのは、「入口対策だけでは限界がある」という現実です。だからこそ企業には、万が一感染しても業務を止めないための備えが欠かせません。
被害を最小化するには、データをどこに置き、どう守り、どう戻すかという基本設計が要となります。そこで次章では、データの保存形態(オンプレミス/クラウド)の違いが、ランサムウェア対策にどのような差を生むのかを整理します。

※オンプレミス:サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどを使用者が管理する施設内に設置して運用するシステムの形態。
※クラウド:インターネットを通じて必要なときに必要な分だけITリソースを利用できる形態

オンプレミスとクラウド、どちらがランサムウェア対策に強い?

ランサムウェア対策で重要なのは、万が一感染してしまった際に、いかに速やかに業務を復旧できる体制を整えておくかという点です。復旧の速さを左右するのは、データの保存場所や管理方法、そして復元の仕組みです。この基本設計は、オンプレミスとクラウドで大きく異なります。
オンプレミス環境では、感染した端末から共有ドライブや他の端末・サーバへと被害が連鎖的に拡大しやすく、復旧の際もバックアップからのリストアやシステム全体の復旧に時間と手間がかかる傾向があります。
一方、クラウド(Box)の場合は、端末やファイルサーバが暗号化されても、クラウド上のデータそのものは直接被害を受けにくい構造となっています。また、編集や上書きのたびに自動でバージョン履歴が保存されるため、万が一暗号化された場合でも直前の正常な状態へ即時にロールバックできます。さらに、ブラウザ中心の利用やクラウド側でのスキャン・ポリシー制御によって、マルウェアの拡散や実行を未然に防ぎやすいのも特徴です。

オンプレミス vs クラウド:被害の広がり方

■ オンプレミスの場合

  • 感染ファイルをダウンロード・実行してしまうと、サーバー上でマルウェアが稼働し、共有フォルダや他サーバーへ横展開していくリスクが高まります。
  • 典型的には、端末 → 共有ドライブ → 他端末/サーバーへと連鎖的に暗号化が広がり、全社的な業務停止につながるケースもあります。
  • 復旧には、バックアップからのリストアやシステム全体の再構築が必要となり、長期化することが多いです。

■ クラウドの場合

  • クラウド上に原本が保存されているため、端末側の暗号化やOS破損が発生しても、クラウド上のデータは直接影響を受けません。
  • 編集や上書きのたびにバージョン履歴が自動保存されるため、仮に暗号化されたとしても「暗号化された版」が新バージョンとして残るだけで、直前の正常な状態へ迅速に戻すことができます。
  • ブラウザ中心の利用やクラウド側でのスキャン/ポリシー制御により、クラウド上でマルウェアが直接実行されにくく、拡散前に検知・制御しやすい仕組みになっています。

このように、“迅速な復旧と事業継続”という観点では、クラウドの方が圧倒的に優位です。特にBoxは、クラウド側に原本が残り、バージョン履歴が自動で蓄積されることで、連鎖的な暗号化の被害を抑えつつ、直前の正常な状態へ速やかに復旧できる仕組みを提供しています。次章では、この復旧・防御の仕組みをBoxがどのように支えているのかを詳しく解説します。

Box の優位性:Shield(セキュリティ)と Governance(保持・復旧)の2軸で支えるランサムウェア耐性

Boxは標準機能だけでもランサムウェア対策に有効な仕組みを備えています。すべてのファイルはクラウド上に原本として安全に保管され、編集や上書きのたびに自動でバージョン履歴が記録されます。また、細やかな権限管理や共有設定、ブラウザ中心の利用形態によって、マルウェアがクラウド上で直接実行されるリスクを抑えられるのが大きな特徴です。そして、ここにBox ShieldやBox Governanceを組み合わせることで、脅威への検知・封じ込め、さらに長期の復旧性までを強化することが可能です。

■Box Shield(セキュリティ・検知・封じ込め・高速復旧)
Box Shieldは、ランサムウェアの感染拡大を防ぎ、迅速な復旧を実現するセキュリティ機能です。

  1. 感染ユーザーや影響範囲を即座に特定し、迅速な対処を支援します。管理者はダッシュボードで、アップロードユーザーやファイル名、フォルダ所有者、検知日時などの詳細情報を一目で把握でき、影響範囲の切り分けと初動対応を加速できます。
  2. 多層のマルウェア検出機能(標準スキャン+ディープラーニングによる高度な脅威検知)を備えており、既知マルウェアだけでなく未知の脅威やゼロデイ攻撃にも対応できます。
  3. 悪性コンテンツが検出された場合には、アクセスポリシーによって自動的にダウンロードや共有を制限し、警告表示を行うことで被害の拡大を未然に防ぎます。管理者の対応を待たずに、即座に封じ込める仕組みです
  4. Content Recovery機能により、過去30日以内の改変・削除を大量・一括でロールバック可能です。数千ファイル規模でも短時間で復旧でき、業務への影響を最小限に抑えます。

■Box Governance(保持・バージョン管理・長期復旧)
Box Governanceは、情報の保持・バージョン管理・長期復旧を強化するオプション機能です。

  1. 標準のバージョン履歴機能により、「ワンクリック」で過去の任意の時点にファイルを復元可能です。暗号化前の状態に簡単に戻すことができ、迅速なリカバリーを実現します。
  2. Governanceを利用することで、バージョン保持数や期間の上限を事実上“無制限”に拡張できます。200世代、300世代以上の履歴も安全に保持でき、必要なタイミングで確実に復元できる安心感があります。
  3. Boxの特徴である容量無制限との組み合わせにより、多世代・長期間の保持や大量一括ロールバックもパフォーマンス・運用面の両立が可能となり、事業継続計画(BCP)やコンプライアンスの要件にも柔軟に対応できます。

このようにBoxは、「強固なクラウド基盤」+「多層防御・復旧性強化オプション」によって、ランサムウェアの脅威に対し、事業を止めないための最適な対策を実現します。

※Shield/Governanceはオプション機能です。

Boxで実現する「防止→検知→封じ込め→復旧」

ここまで見てきたとおり、Box は攻撃の前後を通じて途切れなく機能し、「事業を止めないこと」を前提とした対策プロセスを、単一の基盤上で完結できる点に大きな特徴があります。その仕組みを構成するのが、次の4つのステップです。

  • 防止:ゼロトラストアクセス、Device Trust、強固な権限管理
  • 検知:標準スキャン+Shield ディープスキャン、異常ダウンロード検出
  • 封じ込め:検知時に自動でダウンロード・共有を制御
  • 復旧:バージョン履歴/Content Recovery による迅速ロールバック

これらが一体となることで、Box は単体でランサムウェアに強い“止めない基盤”を実現します。
ランサムウェアに負けないデータ基盤を整備したい企業様は、ぜひお気軽に NSSOL までお問い合わせください。Box の標準機能から Shield/Governance の最適な活用ポイント、さらに運用面でのリスク最小化策まで、貴社の現状とご要件に応じて最適な構成と段階的ロードマップをご提案いたします。

>>クラウドコンテンツマネジメントサービスBox

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