日鉄ソリューションズ株式会社

CONTRACT CROSS 5種類の署名方法と代行署名

電子契約の柔軟性と信頼性を高める選択肢

タグ コラム

カテゴリ CONTRACT CROSS 業種・業界共通 業務効率化・業務自動化・業務プロセス改善 コスト削減・コスト最適化・経費削減 ガバナンス強化・コンプライアンス対応 電子取引/電子契約 デジタルソリューション&コンサルティング

電子契約サービス「CONTRACT CROSS」は、契約業務の効率化と法的信頼性の両立を目指し、複数の署名方法を提供しています。
契約の種類や相手方の状況に応じて最適な署名方法を選択することで、業務のスピードと安全性を高めることが可能です。
電子契約の導入が進む一方で、「すべての契約に同じ署名方法を適用してよいのか」「契約書は将来にわたって有効性を証明できるのか」といった実務的な疑問を持つ企業も少なくありません。
CONTRACT CROSSでは、こうした実務課題に対応するため、5種類の署名方法と、10年を超える契約書の真正性を担保する長期署名の仕組みを組み合わせて提供しています。
本コラムでは、CONTRACT CROSSが提供する5種類の署名方法の特徴と、それぞれのメリット・デメリット、使い分けの例、そして代行署名における留意事項に加え、電子契約を将来にわたって安心して利用するための「長期署名」という考え方について、
日鉄ソリューションズ株式会社 デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部 営業部の石原 雄二が解説します。

CONTRACT CROSS 署名方法の種類と特徴

CONTRACT CROSSでは、電子取引サービスとしては珍しく、以下の5種類の署名方法が用意されています。
契約書の種類、取引金額、訴訟リスク、業務量などに応じて、用途とコストのバランスを考慮した運用が可能です。

①当事者署名型

契約当事者が自ら電子署名を行う方法です。
署名者本人の電子証明書(秘密鍵)を用いて電子文書に署名するため、本人性と非改ざん性が高く、電子署名法の要件にも適合します。
CONTRACT CROSSでは、基幹システムと連携した自動署名にも対応しています。

メリット:法的効力が高く、本人確認が厳格
デメリット:署名者ごとの証明書管理など、費用・運用負荷がかかる

②事業者署名型(立会人型・ログイン認証)

契約書の内容を確認後、ワンクリックで署名を完了する方式です。
電子署名処理はサービス事業者の秘密鍵で行われ、ログイン認証により署名指示者の本人確認を行います。

メリット:操作が簡単で、導入ハードルが低い
デメリット:本人確認の厳密性は当事者署名型より劣る

③事業者署名型(立会人型・2要素認証)

ログイン認証に加えて、SMSなどを利用した2要素認証で署名指示者を確認する方式です。
本人性と運用性のバランスが取れた署名方法として、多くの企業で採用されています。

メリット:なりすまし対策を強化しつつ、運用しやすい
デメリット:SMS受信などの環境が必要

④手書き署名(電子捺印)

タブレットやPC画面上で署名を手書き入力する、あるいは印影を付与し、タイムスタンプを付ける方式です。
当事者型電子署名や事業者署名型電子署名ほどの厳格性はありませんが、コストを抑えつつ、文書の非改ざん性と時刻証明を確保できます。

メリット:紙契約に近い感覚で利用でき、コストを抑えられる
デメリット:本人性の担保は運用に依存

⑤非署名

署名を行わず、文書の保管・共有のみを行う方式です。

メリット:最小限のコストで文書管理が可能
デメリット:PDF単体での改ざん防止や署名者情報の記録は行われない

長期署名という考え方 ~10年を超える契約書の有効性検証~

電子契約を導入する際、多くの企業が見落としがちなのが「契約書を将来にわたって検証できるか」という点です。商談記録や契約書については、竣工後10年間の保存が必要な建設工事関連文書や、10年を超える保証契約など、長期保存と長期的な署名検証が求められるケースが少なからず存在します。
一方、一般的な電子署名では、電子証明書の有効期限切れなどにより、10年を超えると署名の有効性を検証できなくなることがあります。
CONTRACT CROSSでは、こうした課題に対応するため、電子帳簿保存法の要件に適合するだけでなく、長期署名方式を採用しています。取引文書を10年を超えて安全に保存するとともに、保存されてから 10年ごとに自動でタイムスタンプを追加し、署名検証期間をさらに10年ずつ延長する処理を行います。これにより、契約締結から長期間が経過しても、契約書の真正性を継続して証明することが可能になります。

使い分けの例

電子契約を利用する上で重要なのは、すべての契約に最も厳格な署名方法を適用することではありません。
契約の性質やリスクレベルに応じて、署名方法を柔軟に使い分けることが重要です。

  • 社内稟議を経た業務委託契約:代行署名を活用し、承認フローと連携
  • 個人との雇用契約:当事者署名型電子署名で本人確認を厳格に
  • 取引先との覚書・注文書:事業者署名型で迅速に処理
  • 請求書・確認書:電子捺印でコストを抑えつつ改ざん防止
  • 社内合意文書:手書き風署名で紙契約に近い感覚を維持

このように、契約の重要度、訴訟リスク、使用料金、運用の手間を考慮しながら署名方法を選択することで、業務効率と法的安全性を両立できます。

署名方法選定の実務的ポイント

署名方法を選定する際には、法的効力や操作性だけでなく、以下の観点も重要です。

  1. 契約相手のITリテラシー
    電子契約に不慣れな相手には、複雑な認証が必要な署名方法ではなく、操作が簡単な署名方法を選択することで、契約締結を円滑に進めることができます。
  2. 契約の重要度とリスク
    高額取引や長期契約では、厳格な署名方法を選択し、軽微な文書では迅速性を優先する判断も有効です。
  3. 社内の承認フローとの連携
    代行署名を活用することで、社内承認プロセスと契約締結をスムーズにつなぐことができます。

代行署名における留意事項

代行署名は業務効率化に有効ですが、以下の点に留意する必要があります。

  1. 代理権の明確化
  2. 署名記録・履歴の保持
  3. 相手方の同意取得
  4. 法的有効性の確認

CONTRACT CROSSでは、署名履歴の自動記録や権限管理機能により、承認権限のない利用者による署名を防止し、取引の安全性を確保しています。

多様な署名方法と長期視点がもたらす価値

CONTRACT CROSSが提供する5種類の署名方法と長期署名対応は、契約業務の多様なニーズに応える柔軟な仕組みです。法的効力、操作性、業務効率、将来の検証可能性といった観点から最適な署名方法を選択することで、契約業務の質とスピードを両立できます。
電子契約を「単なる電子化」に留めず、将来にわたって安心して使える仕組みとして定着させること――それがCONTRACT CROSSの目指す電子契約の姿です。

石原 雄二

日鉄ソリューションズ 株式会社
デジタルソリューション&コンサルティング本部 営業本部 営業部

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