経営と業務にSAPシステムを徹底活用
「せっかく多額の投資をしたのだからSAP社が提供する最新の価値を享受したい」「当初の目的をしっかりと実現させたい」「目的の達成・実現に向けて親身に寄り添ってほしい」そうしたお客様の声に応えるため、NSSOLでは企業の経営者や経営企画部門の方々に向けたサービスとして「活用強化プランニングサービス」を提供しています。
「経営視点でSAPシステムを効果的に活用したい」といったニーズがございましたら、ぜひNSSOLにご相談ください。
効果の出やすいお客様
- SAP製品を導入したが、業務的な効果が十分出ていない
- SAP社のベストプラクティスをもっと使いこなし、利用や導入の範囲を広げたい
- 計画だけに留まらず、効果の発揮・定着化の実現まで寄り添って欲しい
サービス提供の流れ
前半
ヘルスチェックによるシステムの利用実態を調査し、お客様企業の経営や業務について、ありたい姿と現状のギャップがわかるようなレポートを作成します。ヘルスチェックには無償でご提供している簡易版と、正式なご契約後に体制を組んで実施する詳細版の2つをご用意しています。
後半
ヘルスチェックの結果を受けて具体的な強化プランを策定し、段階的な目標を定めながら、活用強化に向けて必要となる対応策の実行までを強力にサポートします。
経営層によるビジョンの共有やモチベーションの維持と、現場レベルでのステークホルダーとの連携促進という両面から対応策の実行を推進するとともに、実行体制の整備や進捗管理を行います。
業務におけるシステムの利用実態を把握し、SAPシステムのあるべき標準活用とのFit度合いを解析
解析結果を基に、具体的な活用強化プランを立案
ロードマップに沿った強化策の実行と効果刈り取りを伴走
本サービスの導入ステップ
1現状調査
SAPシステム導入の主要なキーワードでもある標準化や効率性という観点から、ERP活用に関する経営視点での課題は何か、ベストプラクティス適用・システムアップグレード実行にあたって現状の業務は適切かつ妥当な保守・運用体制が構築されているかなど、ヒアリングやアンケートを通じて現状の把握や情報収集を行います。
2評価・方向性の検討
現状調査の結果をもとに理想像とのギャップ、問題点を洗い出し、改善策および改善度合を評価するための基準を設定します。個々の対策について、期待できる効果や、実現の可能性・難易度を踏まえて優先順位を定め、関係者の合意を得ながら本活動の進め方や方向性を決めていきます。
3強化計画書作成
強化計画書を作成し、具体的な実行計画へ落とし込みます。2段階目で合意した進め方や方向性をもとにロードマップを策定し、合意形成を図ります。計画をスケジュール通りに実行するための人材・技術・予算といったリソース確保に向けた活動へのサポートも行います。
レポートイメージ
レポート作成では、これまで作ってきた業務フローやアドオン機能が実際に付加価値を生んでいるのかを判断し、これを期待できないものは標準化の実現に向けた流れを作ります。NSSOLが長年製造業の企業様を支援する中で培ってきた各業界の標準的な業務プロセスや業務機能階層表を活用して、標準化の実現に向けた課題を浮き彫りにします。
現状分析レポートでは、企業の基幹業務の中でのSAP S/4HANAカバー領域の提示、クラウドシフトの方向性の検討、モジュール毎の標準機能の活用度のスコアリングなどを行い、ベストプラクティスの活用やクリーンコア化を目指す上で課題となるものを抽出します。
活用強化プランでは、対応策の評価タスクで決定した優先順位をもとに改善ステージを定め、それぞれのタイミングでの到達イメージを定義します。各ステージの活動をロードマップとして整理し、いつまでにどこまで到達するのかを明示した上で、IT予算の確保や実行体制の構築といった活動のインプットとなる計画書を作成します。
「不確実性の時代」に求められる経営・基幹業務システム
現在は「不確実性の時代」いわゆるVUCAの時代と言われており、世界中の企業が予測不可能な変化に直面しています。国際紛争、パンデミック、円安・物価高によるコストへの影響、環境対応による規制強化、生成AIの業務適用など、情勢がめまぐるしく変化する中、企業が持続的に成長し続けるためには企業経営を支える基幹業務システムの柔軟性と適応力が求められます。
市場変化に対応できない現状と理想像とのギャップ
課題1個別最適アドオンが柔軟性・拡張性を阻害
本来、ERPのアドオンとは、自社の特定のニーズに対応するためにつくられたものですが、既存業務の踏襲という理由で柔軟性や拡張性の低い仕組みが出来上がってしまう場合もあります。「発生頻度が極めて低いレアな業務に対応するために一生懸命アドオンが作りこまれてしまう」「担当者が変わるとアドオンの使い方が分からずに放置される」「本来ERPの標準機能で実現できる業務なのに技術者の知見不足によりアドオンが導入されている」といった問題も発生しています。
課題2古い技術/プラットフォームによる高い運用コスト
構築当初の予算の都合で設定している必要最低限のサーバスペックをそのまま運用している、あるいは古いアドオンコードや標準ロジックに直接手を入れているようなカスタマイズがあるために新規Note適用の度に膨大なテストケースが発生していると、ハードウェアの保守、ソフトウェアのライセンス費用、セキュリティパッチの適用などに、多くのリソースが必要となってしまいます。
課題3スピーディーな改善に必要な技術者の不足
独自アドオン機能が多いシステム運用の場合、SAPシステムの標準機能だけでなく、アドオン機能にも精通している技術者を配置し続ける必要がありますが、技術者の確保が難しく限られたメンバーで運用を続けざるを得ないとメンバーのローテーションや新技術のキャッチアップに課題が生じます。
解決1ベストプラクティスの適用
貴社の業務を改めて見つめなおすことをご提案します。個別最適アドオンを排除し、ベストプラクティスを適用することで業務プロセスを標準化し、これにより、システムの一貫性が保たれ柔軟性や拡張性が向上します。標準化された業務プロセスは、機動的かつ効率的なシステム運用を可能にします。
解決2クリーンコアによるアップグレードへの適用
カスタマイズや拡張を行う際に影響を受けない作り、いわゆるクリーンコア化を実現します。標準機能を最大限活用することを大前提とし、必要なカスタマイズはBTP (Business Technology Platform) やSide by Sideといったローコードの仕組みで、コアとなるSAP S/4HANAの標準ロジックからは離れた部分に構築することでアップグレード時の影響を最小限に抑え、基幹系システムがお客様企業にとって長く安定的にお使い頂けるビジネス基盤になることを目指します。
解決3SAP製品のクラウド移行による最新技術の活用
NSSOLはSAP製品のクラウドシフトを推奨しております。クラウドベースのSAPシステムを導入することで、自社インフラにかける運用コストを低減できるだけでなく、組込AIや機械学習など最新技術の活用というメリットを享受するための基盤も構築できます。データ分析や意思決定の精度が向上すれば、高度な経営判断や効率的な業務の実現にもつながります。