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流通・サービスソリューション事業本部における活動の具体例

Corepeakの本質と事業収益モデルの大きな変化に向けた取り組み

Corepeak(コアピーク)は当社が蓄積するソリューションやサービス、技術力やノウハウといった膨大な知見(アセット)を用途に合わせた「オファリングBlock」としてメニュー化し、このブロックを組み合わせて、お客様の変革を実現するNSSOLの新ブランドです。

今回は流通・サービスソリューション事業本部 DXビジネス・イノベーションセンター所長 呉 正大が、新ブランド立ち上げに先立って行ってきたCorepeakと近いコンセプトによるビジネス展開についてお話しします。これまでの取り組みを踏まえ、Corepeakというブランドによって実現できる新たな顧客価値について語ります。

流通・サービスソリューション事業本部での役割

流通・サービスソリューション事業本部は、ネットサービス、人材、旅行、小売、ヘルスケア、テレコムの6つの領域を担当しています。基本的には領域毎の強みを生かした受託開発をメインに行なっていますが、各企業がDX推進するうえで必要不可欠な「データ利活用」に関しては共通部分が多いため、事業本部に横断組織を作り、効率よく担保していこうという話が持ち上がりました。また、私は事業開発にも興味がありましたので、折角の横断組織ならば、事業本部内の事業企画も一手に担おうと、4年程前に立ちあげたのが、現在私のいる部隊となります。

そういった経緯から、流通・サービスソリューション事業本部における私のミッションとしては、「事業本部における共通メニュー整備と推進の旗振り」になります。自身がデータ利活用領域において新規事業の立ち上げを担うとともに、様々な取り組みのシナジーを最大化するためのメニュー整備、新規事業の立ち上げ支援や、部門内のコミュニケーションを円滑にし、汎用化したアセットの他領域への橋渡しなども行っています。したがって、現在Corepeakというブランドで推進しているアセット化やオファリング、N対N営業といったものに、比較的早くから取り組んできた、と言えます。

Corepeakの本質

Corepeakのコンセプトでは、当社のアセットを「オファリングBlock」として整理して、それを組み合わせる形で変革シナリオを用意するという、「全社統合的に、今までの取り組みを整理してお客様に提案する」という部分に注目されるかもしれませんが、Corepeakの本質はそれだけではありません。単純に持っているアセットをメニュー化して組み合わせ、お客様を規定のシナリオに当てはめるだけは、お客様にとっての価値は最大化しません。お客様ごとに異なる強みや競争領域などをしっかりと理解した上で、各企業に合うように尖らせていくことも重要になります。

私は、流通・サービスソリューション事業本部内での役割が2つあると考えています。一つは、当事業本部がカバーする6つの領域に対して、全領域を包含する共通メニューの他に、各領域に特化したメニューを用意して、両者を組み合わせた提案をすること。もう一つは、先端を走っているお客様と作り上げたソリューションを汎用化して、別のお客様や領域へ横展開することです。当事業本部のお客様はBtoC企業が多く、競争優位の維持・拡大のためDXや新テクノロジーに関して特に感度が高いです。こういったお客様との先端的な取り組みやノウハウを当社のアセットとして蓄積して磨き、新たなビジネスに繋げることが、私のいる部隊の役割だと認識しています。これらは、お客様の状況に合わせて尖らせた部分を持つ提案をしていく、「オファリングBlockを使った、変革シナリオ提案」の先駆けとなっている認識です。

アセットに資するものを見出し、汎用化する

流通・サービスソリューション事業本部独自の「オファリング」は、テーマとして、「ネットサービス開発支援」、「プラットフォーム機能提供」、「AI・データ利活用」の3つを設定しています。アセットをどのように提供していくことからメニュー検討を行い、ネットサービス立ち上げ支援をユースケースで整理した「NS DevCompass」、プラットフォーム機能を提供する「NS Eclipa」、業務改革AIの「NS Craft AI Factory」、AI開発プラットフォーム「NSDevia」などのブランドを整備しました。その背景には、当社が優良な顧客資産を持つという強みがあります。いずれのブランドも先端的なお客様と伴走し、現場で共に作り上げた知見や仕組みを磨き込み、汎用化、メニュー化したものです。

大事なのは、これらは「開発した個別案件」で終わらせず、メニューとして汎用化し、ブランディングを行っている、という点です。知見を言語化、見える化し、再現可能な形にして初めて組織の資産になります。それにより、提案の初速が上がり、プロジェクトの立ち上がりも早くなる。別領域への転用が進むほど知見の蓄積が加速し、各アセットの精度も上がっていきます。

さらに目指すべきは、これらのアセットをお客様と共に縦横に展開し、新たなビジネスモデルや収益モデルを作るに至ることです。伴走で生まれた先端ソリューションを他領域へ広げて価値を増幅させるという循環を、全社規模で成立させることこそ、Corepeakが目指す頂きの一つだと考えています。

人材育成のカギは、当社を客観的に評価できること

お客様と密に伴走することが当社の特徴でもありますが、どうしても「つくった資産は、全てお客様のもの」と捉えがちです。しかし「開発した個別案件」で終わらせず、汎用的なアセットを作りだすためには、普段行っている取り組みの中に当社の武器を見出し、再利用できる形にして展開する「目利き」が必要です。これができる人材を増やすことがCorepeak成功のカギだと思っています。そのためには、当社を客観的に評価できる必要があります。

実は流通・サービスソリューション事業本部には、お客様の事業企画部門に常駐し、一緒に事業を進めるディレクション業務を担当する専門人材がいます。当社の社員が、お客様側の一員として事業企画を共に進捗させ、上層部や事業オーナーとも直接会話し、深く理解したコンセプトを当社の開発部隊につなぐ役割を担っています。プロジェクトが始まればPMO的に仕様や関係者の調整も担います。この経験を通じて当社を客観的に評価し、実質的なコンサルティングを行うことができる人材が育っていきます。現在、ディレクション業務を担当する人材は社内や協力会社含め100名程度まで育ってきており、今後さらに厚くしていく方針です。

事業収益モデルの大きな変化に向けた取り組み

NSSOL 2030ビジョンの実現には、既存の受託モデルで安定的に稼ぎながら、新しい収益モデルを育てる事業ポートフォリオが不可欠です。流通・サービスソリューション事業本部及び私の部隊では、さらなる推進の加速を目指しベンチャーキャピタル的な発想で外部も組み合わせ、シナジー創出に継続投資できる戦略組織の整備を進めています。短期の成果と中長期の仕込みを両立し、段階的に成長の軸足を移していきます。

新しいビジネス創出で重視しているのは、関係者がWin-Winとなるビジネスモデルの設計です。たとえば「農産物流通プラットフォーム」では、産地と小売を直接つなぐ仕組みを提供し、取引が増えるほど関係者全体の利益が拡大していくモデルを目指しています。私たちはプラットフォームを支える立場として、価値提供とリターンが循環する構造をつくり、事業が伸びるほど互いが強くなる関係性を築いていきます。

同様にAI領域でも、業務効率化で生まれた余力を活かし、その成果を分かち合うモデルが成立し得ます。事業が伸びるほど利益が積み上がり、再投資の余力が生まれ、さらなる高度化につながる。こうした循環が回り始めると、プロダクト単体の販売とは異なる強い収益モデルになります。

これらは当社単独の成長にとどまらず、お客様にとっても「コスト削減」や「システム更改」だけでなく、新しい収益源や新規事業の立ち上げ、事業拡大の打ち手につながる攻めの提案になります。まさに、当社のビジョンであるProducer※1を体現するものです。流通・サービスソリューション事業本部としては、事業構想から実装、収益化までを見据えた提案、伴走を強化し、お客様の事業開拓に貢献していきます。ただし、ここでもカギとなるのはアセットです。既存のお客様と共に価値をつくる現場で得られた「やり方」「知見」「仕組み」をアセットとして残し、再利用可能な形で横展開していく。こうした積み上げが、Corepeakが目指す統合的な価値提供と、事業として伸びる収益モデルの両立を後押ししていくと考えています。

※1:「Social Value Producer with Digital ~デジタルの力で社会の未来を描き、実現する~」

ご まさひろ 呉 正大
日鉄ソリューションズ株式会社 流通・サービスソリューション事業本部 DXビジネス・イノベーションセンター 所長

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