ローカル5Gとは
ローカル5Gは、地域や産業の個別のニーズに応じて地域の企業や自治体などの様々な主体が、自らの建物内や敷地内でスポット的に柔軟に構築できる5Gシステムのことである。
携帯キャリアが提供する5Gサービスと異なり、導入主体がエリアや電波性能などを柔軟に設定できることで、個別のニーズに応じた無線環境を構築することが可能である。それに加えて、導入主体が独自で保有するNWのため他の場所の通信障害や災害などの影響を受けにくく、比較的安定した利用が可能である。
超高速(eMBB)
現在のモバイルシステムより100倍速いブロードバンドサービスを提供可能
(例)2時間の映画を3秒でダウンロード ※LTEは5分
超低遅延(URLLC)
利用者がタイムラグを意識することなくリアルタイムに遠隔地のロボット等の操作・制御することが可能
(例)1ミリ秒程度の遅延で遠隔手術
多数同時接続(mMTC)
スマートフォン、パソコンをはじめ、身の回りのあらゆる機器がネットに接続
(例)自宅の約個の100個の端末・センサーがインターネットに同時接続
5Gのイノベーションと産業界での利用の本格化
「ローカル5G」は通信事業者以外の様々な主体(地域の企業や自治体等)が、自ら5Gシステムを構築可能とするもの。
導入が想定される事例
スタジアム運営者が導入
eスタジアム
医療機関が導入
遠隔診療
CATVで導入
eスタジアム
ゼネコンが建設現場で導入
建機遠隔制御
事業主が工場に導入
スマートファクトリ
自治体による
テレワーク環境の整備
自治体等が導入
河川等の監視
農家が農業を高度化する
自動農場管理
ローカル5Gのメリット
- 地域や産業の個別ニーズに応じて柔軟に5Gシステムを構築できる
- 通信事業者ではカバーしづらい地域で独自に基地局を設けられる
- 他の場所の通信障害や災害などの影響も受けにくく、電波が込み合ってつながりにくくなることもほとんどない